レッスンで一番大切な事
上手、下手は問題じゃない
私が、指導する上でとても大切にしていることがあります。
それは、ピアノを上手に弾くことも大切ですが、
それよりももっと大切なのが、音楽に対して常に謙虚であることです。
どんなに弾けても、気持ちが入っていなければ、〇はもらえません。
曲と真剣に向き合い、一生懸命弾いて欲しいのです。
人により個人差があり、すんなり弾ける子もいれば、
何度やっても失敗する子も。
でも、そこで投げ出さないで、何度も繰り返しチャレンジすることに価値があります。
だから、上手い、下手だけで私は判断しません。
こんなことがありました。
それは、ある日のレッスン。
思春期に入った生徒さんで、この時期はいろいろ心の葛藤もある時期。
学校でのストレスもあるのかと思います。
その生徒さんは、その日はイライラしているようでした。
で、イマイチ弾けないところがあったので、次回もやってきてきね！
という、ことになったのです。
そしたら、その生徒さんは「このままだといつまでも〇もらえない」
と、不機嫌そうに私に言いました。
そんなんですよね。
もう既にその気持ちが演奏に出ていました。
生徒さんに、「〇〇ちゃんは丸をもらうために、レッスンをしているの？」
と聞きましたら、早く〇もらって次に進みたいと思っていたようでした。
解ります。そうなんでしょうね。
実は私も、経験してるので手に取るようにわかります。
「先生、これぐらいいでしょ。見逃して～」
なんて、心の中で叫んでいましたから。
でも、先生は絶対に〇はくれませんでした。
「やはりダメか。。。トホホホ」
あの時はわからなかったけど、
後々、私のためではないので、先生はそうしていたからなんです。
だって、やる前から諦めて、先生おまけして欲しいと考えているんだから。
かなり、まずいですよね？
それよりも、
そう思う前に、ちゃんと練習してきなさいよ！って話です。
私も、そこを面倒くさがって避けていたということですね。
結局、やらないとその壁を超えられないのに、、、
そ、出来ないところを素直に認めて、謙虚に練習することが、
最も,大事な事なんだと。
それを、放棄してしまえば成長はありません。
おまけで、〇をもらっても達成感は得られません。
本当のご褒美は、自分が出来るようになった時の「やった！出来た！」という
達成感なんです。
それは、何とも言えない爽快感、満ち足りた気持ちです。
あ～やってよかった！と幸せな気分になる瞬間。
それを、私はピアノを通じてしてほしいです。
そんな私の体験談を聞いた生徒さんは少し考えたようで、
曲に対して、とても謙虚で素直な気持ちで弾いています！
伝わたみたいです。
めちゃくちゃ、マインド大事です！！
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